こちらは名古屋支店 高山本線下切Bo新設工事作業所です。


鉄道工事を得意分野とする当社では、これまでにも線路上空に
高速道路等の桁を架設する工事を数多く施工してきました。


普段はなかなか見ることのできない工事現場を、
これまでの状況を振り返りながら桁を架設するまでの様子を
今後も定期的に発信していきますのでよろしくお願いします。


当工事は、全線開通に向けて工事が進められている
中部縦貫自動車道 高山IC~丹生川IC(仮称)間のうち、
JR高山本線と交差する箇所に高速道路の桁を架設する工事((仮称)下切高架橋)です。


「中部縦貫自動車道」は長野県松本市を起点とし、
岐阜県高山市を経由して福井県福井市に至る総延長160kmの高速道路であり、
現在は、福井県内~東海北陸道白鳥IC、飛騨清見IC~高山ICなど一部の区間が開通していますが、
高山東部方面へのアクセス性の向上や観光の周遊性向上、市街地の渋滞緩和を目的に、
高山IC~丹生川IC(仮称)区間を新設しています。




【工事概要】
工事件名   :高山本線下切Bo新設
工期     :令和3年10月15日~令和6年2月29日
工事場所   :岐阜県高山市中切町内
発注者    :東海旅客鉄道株式会社 建設工事部

路線名    :中部縦貫自動車道
構造(上部工):鋼5径間連続PC床版箱桁
橋長     :319.5m
桁長     :318.75m(のうち当社施工は79.0m)


<完成イメージ>

黄色の部分(79.0m)が当社施工の区間です。


令和3年11月、下部工は既に施工済みの状態からのスタートです。
黄色の部分には今後、桁を一時的に支えるベントと呼ばれる仮支柱を設置していきます。



令和4年2月、現場事務所・工事の設計監理を行う監督員詰所の設置が完了しました。
辺りは一面、雪景色です。



令和4年6月、ベントの基礎施工(鉄筋組立)の様子です。



令和4年7月、ベント基礎コンクリートが完了しました。



クレーン設置場所の地盤を補強するための基礎工事の様子です。



令和4年8月、架設する桁は3分割して搬入され、
現場内で組み立て(地組)を行います。



令和4年10月、桁の地組が終わり、桁接合部の塗装の様子です。



令和4年11月、地組がすべて完了しました。



来年度は昇降足場、ベントの組み立てから始まり、
大型クレーンの組み立て、桁の架設を予定しています。


限られた工事施工ヤード内でのクレーン架設であり、
最終列車から始発列車までの限られた時間で架設しなければなりません。
夜間作業を伴いますが、地元関係者様への配慮を常に心掛け、
作業方法や工程を十分に検討し、安全第一で工事を進めてまいります。