当社職員 本店総務部の鈴木さんが岩手県大槌町へ災害ボランティアとして参加しました。被災地の状況と活動内容、参加した感想を報告します。 


活動報告
「どうして遠い東北の災害ボランティアに参加するの?」
「親戚か友人でもいるの?」

災害ボランティアへの参加の話をすると多くの人からこのような疑問が返ってきました。 

 東日本大震災は歴史上に記録された過去の災害と違い、押し寄せる津波の様子はテレビで報道され、インターネットでは個人が撮影した動画がアップされるなど、日常の生活空間があっと言う間に破壊されていく様が生々しく伝えられました。これを観て非常に多くの人々が被災地に対し「何かしなくては」「助けてあげたい」と思ったのではないでしょうか?私も同様に感じておりました。
そのような中、4月上旬に岐阜県社会福祉協議会が災害ボランティアを募集することを新聞で知りました。参加募集の電話窓口は受付開始時間から話中が続き、昼過ぎになりやっとの思いでつながった時点ではすでに定員に達していました。担当者にボランティアに参加したい旨を伝えると、今後も企画されるはずなので社会福祉協議会でボランティア登録しておいてくださいということでした。すぐに登録して待っておりましたところ、6月末になり岐阜市社会協議会が大槌町への災害ボランティア派遣を決定し、今回の参加となりました。

 今回の災害ボランティア派遣は7月26日~7月30日までの4日間の行程で、参加者26名と岐阜市社会福祉協議会から5名の総勢31名となりました。

参加者は、男性22名と女性4名で、男性は半数ぐらいが元気なリタイア組で、20代~30代が5名、残りが私も含めた40~50代といったところです。全員が被災者のために何かしてあげたいという意気込みを持っての参加です。

ボランティア活動の内容は、当日現地にて受付する時の指示によりますので事前に確定していません。ある程度の作業に対応できる装備を各自が自前で用意する必要がありまし たが、シャベルや猫車・鎌などの道具については現地に用意してありました。

活動状況

1日目 
7時20分  岐阜駅を出発 
                       東海北陸自動車道-北陸自動車道-磐越自動車道-東北自動車道を経由

19時40分 岩手県北上市のホテルに到着 


2日目
 7時10分  ホテルを出発
                  東北自動車道-釜石自動車道-釜石街道-仙人峠道路-釜石市を経由道中、地震による被害痕は目立つことなくのどかな風景が続きます。 

しかし釜石市に入り海岸に近付いたところで風景が一変し、津波の破壊力を痛感させられました。 

工場敷地に積まれた瓦礫


お盆が近いのに墓石が倒壊したままで手つかずの墓地も複数あり、ご先祖の供養まで手が回らない被災者の厳しい状況を現していました。  
10時30分 ボランティア活動を行う沢山サテライトセンター到着
              我々に与えられた仕事は、「大槌町菜の花プロジェクト」。
               作業風景

 内容は、鮭が遡上する大槌川の河川敷に菜の花の種を播くための準備として堤防の草引きと河川敷の整地です。


作業風景2
15時10分 沢山サテライトを出発 
 15時30分 釜石市の陸中海岸グランドホテル別館着

3日目~最終日はその2で報告いたします。