令和3年8月13日(金)からの大雨によって長野県上伊那郡辰野町を流れる横川が増水し、
当社が保守を行っているJR飯田線 宮木~辰野間にある横川橋梁が甚大な被害を受け、不通
となりました。





被災した横川橋梁



要請を受け、被災状況を確認し、JR並びに関係箇所と復旧計画について協議を行いました。

列車の早期運転再開が求められるため、損傷したコンクリート製の橋脚の代わりとなるベント
と呼ばれる鋼製の支柱を仮設し、桁を仮受けして一時的に復旧し仮開通させ、その後は列車を
運行させながら橋梁を本復旧させていく方針に決まりました。




ボーリング調査開始



仮締切工(大型土嚢設置)、工事用進入路を設置



鋼矢板打設



仮橋脚となる鋼製ベントの基礎工事として、鋼矢板と呼ばれる鋼鉄製の板を地中に埋め込んで
土留めを行い、掘削した後、コンクリートを打設します。







ベント組立







ベントの組立が完了し、損傷したコンクリート製の橋脚に代わり桁を受けます。

桁の復旧が終わると、軌道部門によって損傷した線路の復旧工事に取り掛かります。










レール更換をはじめとする軌道整備を行い、軌道工事が完了します。






JRによる載荷試験が行われ、橋梁に異常がないか確認が行われました。





11月15日(月)3ヶ月ぶりに営業列車が運行され、仮開通を迎えることができました。

本工事の施工にあたり、ご支援とご協力いただきました関係者の皆様には、この場をお借りして
御礼を申し上げます。

今後も公共輸送機関の工事に携わる会社として、自然災害に対して関係箇所からの要請に迅速に
対応できる体制を整え、地域社会に貢献していけるよう努めてまいります。