福島県南相馬市で植樹のボランティアがあると知り、社内で参加者を募りました。本店から5名、東京支店から5名の計10名でボランティアに参加することにしました。
植樹祭前日、東京からレンタカーを借り南相馬市へ向かいました。これまでテレビで震災の様子、復興の様子を観てきましたが、私は実際に足を運ぶのは初めてです。
 平成27年3月1日に全線開通した常磐自動車道を通り福島へ。途中、通行可能な一般道を通り原発事故による帰宅困難区域も通過しましたが、除染作業を行なう作業員以外おらず、あの日から時が止まっているような殺伐とした風景が続いていました。また大津波が襲った地域は、消波ブロックや防波堤もなくした海岸まで続く、広大なサンドベージュの土地が広がっており、風向明媚な海岸線の風景との違和感、虚無感が溢れます。春を迎え、新しい年度を迎えるこの時期においても、周りに緑の色はありませんでした。











 4年経った今でも大きな爪痕を残す、被災地を見て自然の恐ろしさを感じ声になりませんでした。人の気配を感じない町は、私たちが普段目にしている町の光景と違いとても不思議で悲しいものでした。復興が進んでいる町もありますが、まだまだ多くの場所では復興が進んでいないのが現実なんだと思いました。

次回は、南相馬市鎮魂復興市民植樹祭当日の様子を紹介いたします。