カテゴリ'社員からのお知らせ'

令和3年8月13日(金)からの大雨によって長野県上伊那郡辰野町を流れる横川が増水し、
当社が保守を行っているJR飯田線 宮木~辰野間にある横川橋梁が甚大な被害を受け、不通
となりました。





被災した横川橋梁



要請を受け、被災状況を確認し、JR並びに関係箇所と復旧計画について協議を行いました。

列車の早期運転再開が求められるため、損傷したコンクリート製の橋脚の代わりとなるベント
と呼ばれる鋼製の支柱を仮設し、桁を仮受けして一時的に復旧し仮開通させ、その後は列車を
運行させながら橋梁を本復旧させていく方針に決まりました。




ボーリング調査開始



仮締切工(大型土嚢設置)、工事用進入路を設置



鋼矢板打設



仮橋脚となる鋼製ベントの基礎工事として、鋼矢板と呼ばれる鋼鉄製の板を地中に埋め込んで
土留めを行い、掘削した後、コンクリートを打設します。







ベント組立







ベントの組立が完了し、損傷したコンクリート製の橋脚に代わり桁を受けます。

桁の復旧が終わると、軌道部門によって損傷した線路の復旧工事に取り掛かります。










レール更換をはじめとする軌道整備を行い、軌道工事が完了します。






JRによる載荷試験が行われ、橋梁に異常がないか確認が行われました。





11月15日(月)3ヶ月ぶりに営業列車が運行され、仮開通を迎えることができました。

本工事の施工にあたり、ご支援とご協力いただきました関係者の皆様には、この場をお借りして
御礼を申し上げます。

今後も公共輸送機関の工事に携わる会社として、自然災害に対して関係箇所からの要請に迅速に
対応できる体制を整え、地域社会に貢献していけるよう努めてまいります。


当社大阪支店では、社会貢献活動の一環として、令和3年11月11日(木)より、
大阪市立三国中学校において、図書室の開室と見守りを行うボランティア活動へ
参加することとしました。





この活動は、大阪市が市内の全中学校(126校)において、生徒の自主学習支援や
緑化活動などの学校教育活動を支援することを目的に実施している
「学校元気アップ地域本部事業」の一環として参加するものです。


活動は月に数回、放課後2時間程度、主に学校図書の貸出・返却手続きを行います。








本を貸し出す際にはポイントカードにスタンプを押し、スタンプが貯まった
生徒さんには、通常より1冊多く借りられるチケットを渡します。






慣れない体験で私たちも少々緊張気味ではありますが、本を借りるだけでなく
友人同士で課題に取り組むために多くの生徒さんが図書室を利用する姿を見て
大変やりがいを感じています。






今後も、様々な活動を通じて地域社会に貢献していけるよう努めてまいります。

令和3年10月1日(金)より、当社の新しい作業服の着用を開始しました。


新作業服に移行するにあたり、令和元年12月より社内プロジェクト委員会を立ち上げ、
フルハーネス型墜落制止用器具の着用義務への対応や機能追加なども含めた全面的な
改善にむけ検討し、仕様やデザインを決定しました。
















新しい作業服は緑十字グリーンとグレーを基調カラーとしており、背中には社章を
象徴したデザインを採用しています。






機能面では野帳など現場での必需品を多く収納できるよう、複数のポケットや5色
ボールペンが収納可能なペン差しを追加しています。




胸ポケット



ペンさし



また、現場作業において常時着用する作業服であるため、比較的痛めやすい腰・肩の
稼動サポート機能を追加したほか、夜間作業時の安全面を考慮し、両袖に蛍光ライン
を追加して視認性を高める工夫も行いました。




腰サポート機能



袖の蛍光ライン



新しい作業服の着用開始を機に、また新たな気持ちで社業を通じて地域社会に貢献して
まいります。




令和3年9月7日(火)「令和3年度 全店防災訓練」を実施しました。


当社は、鉄道インフラを主に支える企業として、地震等の災害発生時に迅速な対応が
できるよう、毎年防災訓練を実施しています。


当日は、発災時刻未公表のブラインド訓練として実施し、午前6時に三重県紀伊半島沖を
震源とするマグニチュード8.0の巨大地震が発生したことを想定し、当社事業計画にて指定
している駆けつけ者の参集訓練および災害対策本部設置訓練から始まりました。


【駆けつけ者とは】
就業時間外に災害が発生した場合に、可能な限り最寄の社屋へ駆けつけ、対策本部の立ち
上げを行い、社屋および社屋周辺の被災状況確認や通信機器の接続を行う等の役割があります。
駆けつけ者は、社屋と居住地が近い社員を支店ごとに指定しています。


早朝からの訓練ではありましたが、各々が迅速な行動を心掛け、目標としていた時間内に
駆けつけ者の参集および災害対策本部の設置を完了することができました。







対策本部設置完了後、衛星電話・MCA無線機等の非常用通信機器を使用した
通信応答訓練やWEB会議による各支店の被害状況や災害用資機材等の確認
訓練のほか、指定緊急避難場所等確認訓練として、有事の際にスムーズに避難
ができるよう指定緊急避難場所とその避難経路の確認を行いました




衛星電話を使用した応答訓練の様子








指定緊急避難場所等確認訓練の様子



今後もあらゆる状況を想定した訓練を実施し、有事の際に迅速な対応ができる
よう万全な対策を施していきます。












令和3年7月5日(月)一般社団法人 日本鉄道施設協会が主催する
「第9回 鉄道施設技術発表会(保線部門)」において、本店軌道
本部名古屋軌道部に所属する社員が発表したテーマ
「レール両側積卸機の開発による材料運搬作業の改善」が最優秀賞
を受賞しました。



写真左:成瀬社員(補助者)、写真右:金原事務所長(発表者)






この発表会は、各社の取り組みや新しい技術の情報を共有し、技術力
や作業効率の向上を図ることを目的として毎年開催されており、当日
は全国から選抜された鉄道施設の保線工事を施工する14社より発表が
おこなわれました。


○当社発表「レール両側積卸機の開発による材料運搬作業の改善」について
レール更換時に使用される従来のレール積卸機は、左右切替という動作の際に
クレーンが必要となることに加え、レールを積んだ状態では実施できませんでしたが、
今回開発した「レール両側積卸機」の場合は、クレーン不要で場所を選ばす左右切替が
可能となるため、材料運搬時の作業効率化が期待されるとして高く評価されました。






レール両側積卸機


今後も作業の効率化を図り、安全第一で施工してまいります。

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